落語家・三遊亭金八のブログ ~出来ますものは~

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第3回高円寺演芸まつり。金八クン周辺の風景その2

第3回高円寺演芸まつり。金八クン周辺の風景その2・・・というわけで、今度はビジターではなくゲストの会の
もろもろです。


●2/17(日) じっこ寄席
 
パル商店街の駅から入ったビルの4・5階。パチンコ屋さんの手前の「じっこ」という居酒屋さんが会場です。
 
事務所に行く前に会場を偵察する用心深い金八クン。5階のテラス席?が会場。高座の上はサンルーフ
バックがガラス張りで中央線の電車がガーッと走ってる(笑)。富士山もちょっと覗いたとか。
駅から近いことや、会場もわかりやすいのかお客様はかわいらしい空間に立ち見の大盛況。
 
ハナは駒次。そのあと東京ガールズの高座が切れて、お客様がどーっと1/3くらい退席。そりゃそうだよね(笑)。
最後の金八クンの落語ったって何が起こるわけでもないし・・・。
500円で落語一席とにぎやかな三味線聞けて時計見たら小一時間・・
もう最後の人なんかいいやね、アタイがお客だって帰るぞ(笑)。その選択は大正解!!。
 
さて、とはいえ会場はぱらっと一杯。残ってくれたお客様はある意味聞く意思があるのだから、ライブ的には
一番いい状況。ゆ~ったりマクラを振って・・・即興で都々逸まで歌っちゃった、テヘ(笑)
楽屋でネタ帳らしきものをなんとなく見たら、各会場とも軽いものが多い感じがしたので、
逆にきっちりしたものを・・・と「花見の仇討」。
 
ルック寄席の時の方がほぼネタおろしだったせいかうまくいった感じ。二回目って自然に気が緩むのかな。
とはいえ一生懸命おしゃべり。いい空気でやりやすく楽しかった。
 
噺のあと、踊りました。こうなったらやりたい放題です(笑)。
 
つながって出るときは持ち時間もありますし、軽くひとつくらいお色取りって感じですが
余興なんかである程度「寄席の踊り」とくくって見せたいのでその方法をも模索中なんです。
 
「無駄に踊っているだけ・・・」という憎まれ口はこの際、受け付けません!!(笑)
 
今回は三番叟替わりというふれこみで「五万石」。黒紋付に袴、天地金のお扇子を買ってきて初使用。
ああいうきっちりしたものは、客席が締まって実にいい感じ。空気にメリハリがつきます。
 
あまり時間を伸ばしても・・・と、ご陽気に噺家らしくおなじみの「かっぽれ」でお開き。足袋が真っ黒けっけ(笑)
 
氷川神社寄席
ルック寄席など高円寺で会をやらせていただいているせいか、ここ数年は打ち上げ会場の前の会です。
金八クンのあと会場が宴席に早変わりです。
 
ここは舞台もあるし、後ろ金屏風。時計もやりながら見えるし落語会にはうってつけの空間。
掛け持ちのお客様がお出で、「同じ噺じゃなにかなぁ~。。。」と、どこまでも優しい(気の弱い・笑)金八クン。
 
「一人酒盛」でご機嫌をうかがう。これも去年から少し前面に出してきているネタ。疲れてきたからといって
得意モノの噺で流しません!。踏ん張って頑張って。大きな意味できちんと締めくくれた・・・と思う。(笑)
 
噺が25分くらいとまずまずのストローク。この頃はあまり伸びすぎないように気を付けています。
どこまでもウケたがりの、欲深強欲自己中ヤキモチ焼き芸人ですから。(←ここんとこ事実・笑)
 
さて、そんなわけで「寄席の踊り」。三番叟替わりに・・・とネタを変えて「槍さび」。
 
歌舞伎だって三番叟ってのは様式、儀式性の強いモノですから、そのつもりでやるなら空気を変えられれば
それでいいのです。立ったままでお辞儀して一杯だけ、恰好だけ見せただけですが、
寝てるお客様も顔をあげての(笑)、物珍しそうな視線で落語より拍手大喝采。(これはあたりまえ)
 
つづいて「夕立」・・・でもやっぱり噺のあとにもう一芸って、なかなか大変なのよ。手ぬぐい持つのを
うっかりしていたのはご愛嬌。女形の時、最後の着物を取る振りを忘れてた。どうもあわてモンで・・・
でも、やらなきゃうまくならないから。そのつもりで・・去年、東北に持って行って磨いて固めました。
 
やはり「かっぽれ」で〆。いや~、落語にどっぷり打ち込めて幸せでした。
 
スタッフの皆様方本当にお疲れ様でした。また来年も出してねぇ~・・・