落語家・三遊亭金八のブログ ~出来ますものは~

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われは海の子フォーラム


NPO法人・海のくに日本の主催する「われは海の子フォーラム」にお邪魔しました。
 
子どもたちが海についていろいろなことを学ぶのですが、今回は「日本の端っこに行ってみよう」というわけで
子ども記者よろしく現地に行って取材した成果を発表するものです。
 
日本の端っこですから「北方領土」「対馬」「与那国島」「沖の鳥島」の四つなんだそうですが、
「いやぁ~、子どもたちの発表の立派なこと!!」。もちろん指導があってのことだろうけど
ニュースショースタイルあり、クイズあり、寸劇ありと・・・これ見れただけでも価値がありました
 
さて、金八クンですが・・・子供たちが勉強の成果を発表するのなら、自分も子供たちと同じ立場に立って・・・と
北方領土落語」を披露させてもらうことにしました。ヘンな話、芸人として見たら10分くらい北方領土の話を
とろとろして「北方領土玉すだれ」か「ターちゃん」でも出して一緒にやった方がよっぽどウケますし、
お客様も喜ぶ、自分もラク・・・なんだけど
 
やっぱり落語家なら「落語」で伝えたいわけよ。啓蒙落語ってのはたいがいつまらないもんなんだけど
何とか工夫して面白いものに、出来れば寄席なんかでやれるくらいにまで持っていければ素晴らしいと
 
そこで狙いを「高田屋嘉兵衛」に定めてまず、12月の新宿西口でやってみたけど・・・
やる場所が外なのと、お客さんから入場料をもらってるわけではないからダメ。作品としてのクオリティー
上がらないなぁ~と。大道は「北方領土玉すだれ」みたいなものでないと、主催者にも悪いし
 
今回はホールである程度はキチンと聞いてくれるらしいし、ネタおろしでウケないだろうけど
「そういう活動をしている落語家がいる」「試行錯誤しつつ苦しんでる姿」を見てもらうのも良かろうと・・・
発表する子供たちとおんなじキモチで、土俵に立ちます
 
幸いだったのはお客様がとてもよかったこと!。何よりこれに尽きますね。反応も悪くはなかったし
 
ただ、出来としては・・・イマイチ、というよりイマサンかなぁ~、自分的には。
「あの場ならあれで十分だ」という考え方もあるんだろうけど・・・。やっぱりアウェイな場は持ち時間にも
追われるし・・・。やはり自分の会などで、ちゃんと作って、縛りなしで自由に一回やらないとだめだね。
 
ただ前よりはずっとまとまったネタの形になったのはよかったです。
やはりライブネタは場数をもらって練っていくってことかな。
 
ある方から「難しいね」といわれましたがイコール「つまらない」ということでしょう。
ま、こりゃしょうがない。ごめんなさい!!
 
それと素材がちょっとお客様の分かりが悪いのがネックねぇ~。そこをやりこなすのが腕だし
手柄にもなるところでしょう。
 
そんなことを言ってたら、また来月披露出来そうです。なんとか15分を目標にきちんと台本としてまとめよう。
 
場を与えてくれた皆様に感謝感謝・・・