落語家・三遊亭金八のブログ ~出来ますものは~

落語家・三遊亭金八のブログ  ~出来ますものは~

ライブ二題


 「今日の作業は他人に任せちゃえ」とバックれて、午前中から飛び出す。
   いやいやたまにはいいでしょう。別に金八クンがやらなきゃいけない事柄でもないし・・・と自己弁護(笑)
 
   アキバのヨドバシカメラへ。まだ音響関連機器について悩んでる。なにせ高額ですから
   
   痛いくらいの日差しを浴びて両国。江戸東京博物館。もらったチケットで入場。
   特別展は「東京の交通100年」。都電のザボや系統番号札が圧巻です。
      男の子は乗り物がスキですね。


 うまい具合に中村座前で「えどはく寄席」。今日は「昔話」とか、早めに座って座席を確保
   東北の男性の人で、作務衣でもなし、袖なし羽織でもなし、着物に近い白っぽい衣装で登場。
   宮城のナマリで、ご自身がおばあちゃんに寝床で聞かせてもらった、東北の昔話を語るという構成。
 
   「いやぁ~、これがなかなか良かった
 
   寝物語ということからか、金八クンも聞いているうちに・・・「ウトウト~」となるわけ・・・これが何とも
   キモチがいいわけ。語られた「昔話」自体、劇的興奮があるとか、ウケ場があるとかそういうもんじゃないの
   ま、そのお方は慣れている感じのお方ではあったが・・・
 
   昔、講釈場には「木枕」が積んであって、寝そべって聞いてもよかったんだそうな。
   講釈なんか、一度そんな気分で聞いてみたいなぁ~・・・と前々から思っていたわけ。
   
   昼間、やることもなんにもないし家にいても仕方がないから、講釈場に行く。
   大して面白くもない演者が、トロトロ読んでる、そのうち眠くなってきて、枕借りて横になって
   聞くともなしに聞いている・・・もちろん木戸銭払って寝に来たんじゃないから、聞いてはいるわけ。
 
   今日それに近い体験かなぁ~と・・。話自体は面白いわけではないんだけど、金八クン的には
   とてもよかった。
 
   ・・・でも、今の世の中そんな気分はないだろうな・・・お客だって大して面白くもないハナシをウダウダと
   やられたら、イヤんなっちゃうだろうねぇ・・・。「つまらないから寝ちゃった」みたいな。
   こっちも非難されそうだね。「なんなんだ、あの金八っての。おもしろくない」とかね
   
   刺激・興奮とか盛り上がりとかそんなのばっかりが、もてはやされるけど、こういう気分もいいなぁ~


 7Fの図書室・資料室で、本と映像を見る。前々から疑問に思っていたことが解明
   今日はなかなか収穫がありました。


 さてこれで終わらない、意欲的な金八クン。今度はマジックのライブへ。
   なにせお金を払ってマジックなんて見たことがないので、新鮮なオドロキ
 
   最初に愛好家の方が何組か出たけど・・・「小道具ものは段取りが大変だ」。これを強く感じた。
 
   金八クンも踊ったり、ター坊の時なんかでも音ネタの順番やら、セリフとのきっかけ、
   小道具の仕込みやら支度・・・とにかく骨が折れるのは身にしみて分かってるのよ。
   凝れば凝っただけ手間がかかるの。それに打ち合わせやら、場当たりなど満足にできないことの
   ほうがほとんどで・・・行ってさっとやらなきゃならないから・・・
 
     落語のシンプルさと長所を改めて実感。終演後スタバでオハナシ。これもなかなか良かった